子供の教育資金はどうやって作りますか?
数年前は学資保険や終身保険で教育資金を準備する家庭が多かったですが、今では積立NISAなどの投資で準備する人も増えていますよね。
ちなみに、わが家は小1と3歳の子供がいてどちらも終身保険で教育資金を準備していて、乗り換えを検討しています。
そこで、わが家で組んでいる保険を参考に学資保険や終身保険と投資でどれぐらい違うのか?比較して記事にしました。
あなたの資産形成の参考になると嬉しいです。
わが家の保険の状況(2つの終身生命保険)
わが家では小1、3歳の子供がいます。
子供が生まれて教育資金のために終身生命保険に加入しました。
加入した商品は次の2種類です。
2017年に販売中止
日本国債運用型の保険
10年ごとに利率が見直しされる
最低保証利率が1.5%
18年後の返戻率(予定)は108.5%
【払込】302万円→【受取】328.6万
払戻金がある保険
オリックス生命が決めた率で保険金が返って来る
18年後の返戻率は104.1%
【払込】302万円→【受取】314万円
この2つを比較して、たったの4年間で保険の内容が大きく変わったと感じました。
現在は超低金利の時代だから、利率が下がるのは当たり前です。
その上、保険は国債の利率が上がったとしても払った金額の利率に上限(5%)があり、一定以上は増えません。
こう考えると今の状態で終身保険を契約するのはあまり良い選択ではないように感じます。
保険と積み立てを分けた行った場合の比較検証
比較検証した内容は以下の内容です。
終身保険はオリックス生命の終身保険RISEの条件で設定。
10年間積み立てる
保険料 25,168円/月
もしもの時、400万円
総額 3,020,160円
比較した投資商品は安全と言われるブラックロックが運営する米国社債(AGG)です。
世界最大級の資産運用会社ブラックロックが提供する商品
米国国債と米国社債に投資する商品
分配金を再投資した場合、年利3%程度
終身保険の代わりとなる生命保険をかけて、積立額から引いた分だけ投資商品に入金します。
20年間契約
保険料 942円/月
もしもの時、500万円
総支払額 226,080円
比較した内容は以下の表です。
種類 | 終身保険 | 投資 | 生命保険 |
商品 | オリックス生命(ライズ) | 米国社債(AGG) | オリックス生命(ブリッジ) |
入金額 | 25,168円/月 | 終身保険料ー生命保険料 23,284円/月 | 942円/月 |
支払期間 | 10年間 | 10年間 | 20年間 |
引出タイミング | 18年 | 18年 | 無 |
積立額の差は1,844円/月です。総積立額では226,080円の差が出ます。
生命保険+投資で同じ金額になるように設定しています。
【結論】投資をした方がお得な可能性が高い
比較した結果は以下のようになりました。
エクセルを使った詳しい計算方法の需要があれば解説します。
保険の種類 | 終身保険 | 投資 | 生命保険 |
毎月の積立額 | 25,168円/月 | 23,284円/月 | 942円/月 |
総積立金額 | 3,020,160円 | 2,794,080円 | 226,080円 |
リターン | 3,144,440円 | 4,121,739円(税引き前) 3,852,025円(税引き後) | なし |
返戻率 | 104% | 138% | なし |
注目してほしいのはリターンと返戻率です。
投資は絶対にこの数字ではありませんが、18年という長期投資を行うのであれば今までの米国株式や全世界株の歴史の中でマイナスの結果になったことはありません。
そして株式よりも安全な債権を使った投資ならリターンは少ないですが下落の幅も少なくなります。
特にS&P500という指数に連動するインデックス投資では15年で8%程度の平均リターンを出しています。
ちなみに、先ほどの条件で年利8%で18年間運用できたと仮定すると
投資額2,794,080円→資産額6,850,330円(税引き後)で
なんと2.5倍近くなります。
そして、積立NISAで運用したとすると免税になるので、7,884,436円になるんです。
税金で100万円も引かれると思うと驚きです。
ただし、株式にはリスクもあるので少し解説します。
例えば、S&P500の過去最大の暴落で30%です。
引き出すまで順調に資産が増えていて、必要になったタイミングで過去最大の暴落が起きたと仮定しても4,795,231円残っている計算で投資額の約1.7倍です。
この結果から見ると、引出タイミングで暴落が起きていても現金預金をしていた時と変わらない水準の評価額になっていると考えられます。
フルタイム共働きにおすすめの投資方法はインデックス投資でも概要を解説しているので参考にしてもらえればうれしいです。
だとするならお金の置き場としてより良いのは保険よりも債権や株式だと僕は考えます。
保険と投資の知識はどうやって選ぶべきか?
自分で学ぶのはなかなか骨が折れます。
何より共働きには時間がありませんし、それを家族で共有していくのは本当に大変です。
夫婦共に勉強が好きならいいですが、そんな人ばかりではありませんよね。
僕がやってきておすすめできる手段は、家族との会話と保険相談です。
お金の話は夫婦間で合ってもタブーな事が多いですが、めちゃくちゃ重要なので喧嘩してでもしっかりと話した方がいいです。
お金について話す時は心構えと長期戦を覚悟する事が必要になります。
共働き夫婦がお金を貯める事について話し合う時、必要な心構えで記事にしているので参考にしてもらえると嬉しいです。
もう一つの方法、保険の相談と言いつつも本質はお金の相談です。
入ってはいけない保険に入らないように注意しつつ話を聞くことで夫婦で自然にお金の知識が身に付きます。
そして、掛け捨ての生命保険だけは必要になるのでどんな商品があるのかはここで聞いておきましょう。
掛け捨ての生命保険と言っても毎年更新の保険や20年まとめて入る保険など、保険会社によって掛けられる保険は様々です。
そして何より自分で調べるのは大変だし、面倒です。
だから、僕自身は保険の相談を使って妻と一緒に勉強してその場で生命保険だけ契約しました。
お互いにお金について学べて価値観をそろえることが出来てます。
共働きが保険相談をするメリットとデメリットでも詳しく書いてあるので合わせて見ていただけると分かりやすくなるかと思います。
以上、少しでもあなたの家庭の資産形成の助けになれればうれしいです。
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